ゼビアックス油性クリーム®️が発売準備中だそうです。その製剤見本をいただきましたので掲載してみます。ゼビアックス油性クリーム®️はキノロン系抗菌剤:オゼノキサシンを含む油性クリームです。5年前から尋常性ざ瘡(いわゆるニキビ)に対する治療薬としてゼビアックスローション®️が発売されていました。尋常性ざ瘡(いわゆるニキビ)には有効ですが、アルコールを含むローションタイプのため皮膚潰瘍やびらんには使えませんでした。何故なら傷口にしみてしまうからです。今回油性クリームが発売されることで、皮膚潰瘍やびらんに対して使うことができるようになります。
具体的には飛び火(伝染性膿痂疹)に対して治療を行うことを想定しています。ゼビアックス油性クリーム®️の特徴として多くの抗生物質に対して耐性があり治療に難渋することの多いMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)にも有効です。
発売されて実際に使用してみてから考えますが、黄色ブドウ球菌に対しる有効性を見る限り飛び火(伝染性膿痂疹)の治療の第一選択薬になりそうです。
ゼビアックス油性クリーム®️の製剤見本
実際の製剤
自分の指に出してみました。
通常透明の軟膏とは異なり、白っぽい油と言う印象です。これが油性クリームの特徴なのかもしれません。
塗った感じは油性軟膏に近い印象です。
軟膏とクリームの違いはこちらに解説していますが、一言で書けば油に有効成分を溶かしているのが軟膏で、有効成分を油と水に混ぜているのがクリームです。ただ軟膏と油性クリームの違いがよくわかりませんので今調べています。
私の予想ですが、軟膏と油性クリームの違いは有効成分が油に溶けるか水に溶けるかではないかと考えていす。有効成分が油に溶ける場合は軟膏で水にしか溶けない場合が水に溶かしてから油と乳化させるからクリームなのではないかと考えています。
有効成分が油に溶ける場合にはそのまま混ぜるだけで軟膏になりますが、有効成分が水にしか溶けない場合一旦水に溶かしてから油とそのまま混ぜても混ざらないため、乳化させてクリームにするのではないかと考えています。間違いがあれば後日訂正したいと思います。
この油性クリームの塗り心地はほぼ油性軟膏と変わりないため傷口にも塗ることができそうです。
発売されましたら改めて掲載したいと思います。
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