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円形脱毛症(Alopecia areata)

円形脱毛症とは言葉通り円形に髪の毛が抜けてしまう疾患です。症状が激しくなると同時に多発したり、重症になると全ての頭髪が抜けるだけでなく、睫毛、眉毛、鼻毛などの体毛すべてが抜けてしまうことがあります。数か月で自然治癒することもあります。
頭髪だけでなく全身の毛も脱毛したものは汎発性脱毛症(alopecia universalis)といわれ難治性です。原因は特定されているわけではありませんが、ストレスが原因となり抜けることがあります。
2018年7月の豪雨災害後発症した円形脱毛症の方が2か月程度で治癒したお子さんもおられました。そのほかに考えられている機序としては自己免疫(自分の免疫細胞が自分の身体を誤って攻撃すること)により髪の毛を作る毛母細胞が攻撃されることで脱毛をきたす病態です。

Clinical Question一覧と推奨度

日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版より抜粋

B* ステロイド局所注射療法は有用か
B  局所免疫療法は有用か
B  ステロイド外用療法は有用か
C1*ステロイド内服療法は有用か
C1*静脈注射によるステロイドパルス療法は有用か
C1 抗ヒスタミン薬の内服療法は有用か
C1 セファランチン内服療法は有用か 
C1 グリチルリチン,グリシン,メチオニン配合錠の内服療法は有用か
C1 カルプロニウム塩化物の外用療法は有用か
C1 ミノキシジル外用療法は有用か
C1 冷却療法は有用か
C1*紫外線療法は有用か
C1 直線偏光近赤外線照射療法は有用か
レーザー治療,PDT は有用か
C1 治療せずに経過観察のみ行うのは有用かA:行うよう強く勧める B:行うよう勧める
C1:行ってもよい C2:行わないほうがよい
D:行うべきではない
*:小児には原則行わない当院で通常行っている治療

当院での治療方針

当院での治療方針は第一選択としてステロイドの外用を行います。
1か月程度で発毛が認められない場合や、ご希望があればセファランチンの内服を併用します。ガイドラインに沿った治療のほかには食事指導を含めた生活指導を行っております。今のところステロイド外用と商事指導によりかなりの確率で治るため、ステロイドの局注や局所免疫療法は当院では今のところ行っておりません。食事指導を含めた生活指導を併用しても治りにくい場合、今後はステロイドの局注は検討したいと思います。ステロイドの局注を開始する場合には、ホームページでお知らせさせていただきます。
局所免疫療法の治療(わざと患部をかぶれさせる治療法です)をご希望の場合総合病院へ紹介させていただきます。
食事指導を含めた生活指導にご興味がある方は一度受診してみてください。

 

 

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