目次 子宮頸がんの予防ワクチン |
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子宮頚がんとは?子宮頚がんとは卵管がんや卵巣がん、腟がん、外陰がん、子宮がんなどの女性の生殖器に発生するがんの一つで、子宮がんは、「子宮頸がん」と「子宮体がん」に分けられます。子宮頸がんと子宮体がんは、それぞれ発症しやすい年代や原因が異なり、子宮頚がんは子宮の入り口に当たる部位に発症するがんでウイルス感染がリスクファクターとなり比較的若年者に発症します。子宮体がんは閉経後の50代以後が好発年齢です。 子宮頚がんの発症プロセス子宮頚がんの予防ワクチンと言っても直接がんを予防できるわけではありません。がんを誘発する可能性の高いヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防することで子宮頚がんの発症を予防するワクチンです。子宮頚がんのほとんどがヒトパピローマウイルスの持続感染ののちに前がん病変を経て発症します。
ヒトパピローマウイルスとは?HPVは、生涯に80%以上の方が、感染を経験するといわれているごくありふれたウイルスで、ちょっとずつ性質の異なる200以上の型があります。下のグラフからわかるように子宮頚がんを起こす約65%はHPV16型と18型が原因であり、シルガード9でカバーされているHPV31・33・45・52・58型まで含めると約90%が関連しています。 日本における子宮頚がんのHPV型分布 橋本クリニックでは自費診療で子宮頚癌の予防ワクチンの接種を行っております。 呉市の公費負担について呉市では公費負担が小学6年生~高校1年生の年齢までと決まりました。(全額が公費負担となるため、対象者は無料で接種することができます) 3つの子宮頚がんワクチンの違い |
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公費負担 (小学校6年生〜高校1年生に相当する年齢まで) |
任意接種 全額自己負担 |
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サーバリックス®️ |
ガーダシル®️ |
シルガード9®️ |
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予防できる ウイルスタイプ |
HPV16型・18型(高リスク型) | HPV16型・18型(高リスク型) HPV6型・11型(低リスク型) |
HPV16型・18型(高リスク型) HPV6型・11型(低リスク型) HPV31・33・45型 |
接種方法 | 筋肉内注射(計3回) 0ヶ月、1ヶ月後、6ヶ月後 |
筋肉内注射(計3回) 0ヶ月、2ヶ月後、6ヶ月後 |
筋肉内注射(計3回) 0ヶ月、2ヶ月後、6ヶ月後 |
予防効果 | HPV16、18型関連の子宮頸部疾患の発生予防効果:94.5% (インタビューフォームより) |
ガーダシル®️と比較しHPV 31、33、45、52 及び 58 型関連の子宮頚部疾患の発生予防効果:96.7% |
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特徴 | 男性にも接種可能です。 | ※全例登録が必要なため接種を受けられる方はワクチンQダイヤリーにご登録いただく必要があります。ご登録頂けない場合接種することができません。
接種医コード:1362-6380-0039-2021 ログイン後QRコードを読み込んでください |
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サーバリックス・ガーダシルともに高リスク型のHPV16型・18型の予防効果はあります。 (予防効果がどちらが高いかは直接比較したデータがないため現時点ではわかりません。) ガーダシルは高リスク型のHPV16型・18型に加えて、尖圭コンジローマの原因となる低リスク型のHPV6型・11型の予防も行うことができます。基本的に当院での公費負担での接種はガーダシルを接種しています。サーバリックスをご希望の場合、ご予約の際お電話ではっきりとサーバリックス希望とお伝えください。 |
サーバリックス・ガーダシルと同様に高リスク型のHPV16型・18型に加え、ガーダシルと同様に低リスク型のHPV6型・11型の予防も行うことができます。更にアジア人に感染が多くみられるHPV31・33・45型・52・58型の予防効果も期待できます。
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公費負担の方以外は全額自費となります。
1回15000円(税込) 2ヶ月後・6ヶ月後の計3回接種 |
1回30000円(税込) 2ヶ月後・6ヶ月後の計3回接種 |
在庫はおいておりませんので、ご予約いただいてから取り寄せることになります。サーバリックス・ガーダシルいずれかのご希望をお伝えください。
サーバリックス・公費負担はありませんので全額自己負担になりますが9種類のウイルスに対して予防効果のあるシルガード9®︎というワクチンも発売されています。
通常薬のお取り寄せに1週間程度お時間がかかりますので、接種をご希望の方はお早めにお電話(0823-32-3000)でご予約ください。