目次 シイタケ皮膚炎(shiitake dermatitis) |
シイタケ皮膚炎は1974年に初めて報告された皮膚炎で、一般的には生あるいは加熱不十分なシイタケを食べて数時間から数日後に発症する掻痒感(痒み)の強い皮膚炎です。(教科書的には、生あるいは加熱不十分なシイタケを食べた後発症とありますが、十分加熱されたシイタケでも発症することもあるようです) 強い掻破痕(いわゆる「引っかき傷」のことです)を伴う皮膚炎です。 特徴的な皮疹と、シイタケの食歴から比較的診断は容易です。シイタケに対する一般的な食物アレルギーとは異なるのは、食物アレルギーであればシイタケを食べるごとに症状を繰り返しますが、シイタケ皮膚炎の特徴はいつもはシイタケを食べていても症状が出なかったにも関わらず突然発症することです。そのため加熱不十分な場合に発症するといわれています。 干しシイタケでもシイタケ皮膚炎が起こるのかどうかは不明です。(私は起こらないのではないかと考えていしたが、調べてみると干しシイタケの戻し汁でも発症すると記載しているサイトもありました。干しシイタケでも加熱していないと発症するのかもしれません) |
治療治療は掻痒感に対しては抗アレルギー剤(アレグラ®やクラリチン®など)の内服、外用はアンテベート軟膏®などのステロイド外用剤で行います。 |
予防策予防策としてはシイタケを食べないことが一番ですが、シイタケを食べる場合にはよく加熱をすることがお勧めです。特に肉厚のシイタケのステーキを食べる場合には火が通ったと思ってからも更に弱火にしてしっかり奥まで加熱することがお勧めです。(少なくとも私はそのようにして食べています) もし呉市界隈でシイタケ皮膚炎でおなやみでしたら橋本クリニックを受診してみてください。 |