5歳の逆流性食道炎の患者さんにお越しいただきました。その後

5歳の逆流性食道炎の患者さんにお越しいただきました。」に書いた患者さんが久しぶりにお越しいただきました。
幸い逆流性食道炎の症状は消失し、皮膚疾患で受診していただきました。

当初当院を受診して頂いた主訴は咽頭痛・心窩部痛ですが、私の認識している小児の逆流性食道炎の5つの症状全てに当てはまりました。
私の認識している小児の逆流性食道炎の症状を抜粋します。これらの症状の起こる理由は小児の逆流性食道炎のホームページをご覧ください。

      • 昼食・夕食は少量だけ食べられる
      • 食事は食べられないがお菓子は食べることができる
      • 食後横になれない、あるいは食後横にならない
      • 食べ物を口の中でモゴモゴさせて飲み込まない
      • 嘔吐・発熱などの症状はなく元気なのに体重が減っているあるいは体重が増えない

これらの症状は全て消失したそうです。
朝ごはんも食べられるようになったそうですし、ご飯も食べることができるようになったそうです。
食後も横になるようになったそうです。
食べ物を口の中でモゴモゴさせることはほとんどなくなったそうです。
何より体重が増えているそうなので、本当に良かったです。

4ヶ月経ちましたが、再発の兆候はないようです。

小児の逆流性食道炎で何人かネキシウム®️を処方しましたが、幸いなことに再発して再度処方を求めてこられる患者さんは今のところおられません。
残念ながら我が息子・ブログネーム・元気(長男、幼稚園年長)だけは何度も再発を繰り返し継続治療が必要です。発症後半年以上経ちますが時折食べられなくなったり、気持ち悪くなるということがあるので、アルタット®︎を朝飲ませるようにしています。当初治療して体重が増えた時点で治ったと考えて薬を飲ませないようにしていましたが、再び食べられなくなり体重が減って薬(ネキシウム®︎)を飲ませると食べるようになるということを繰り返しました。そこでアルタット®︎をコンスタントに飲ませるようにしてみると、時折食べられないことはありますが体重が大幅に減ることなくコンスタントに食べられるようになっています。小児の逆流性食道炎の一連のエピソードはこちら

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コメント

    • OJ
    • 2021年 7月 18日

    早速ご返信いただき、ありがとうございます。
    質問に詳しくお答え下さり、励みになります。

    元々症状が出始めたのは、5月末の夕食の食べ過ぎからでした。吐き気はあるけど嘔吐はせずで、そのまま寝かせたところ、翌日から起床後や食後の「オェッ」が出始めたのです。内科を受診し、胃薬を処方されるも症状は変わらずで、変な咳払いが出現し、咳込むようになりました。
    また、少し前より、微量ですが体重減少や、歯磨き時に「オェッ」としていたなと思い出し、もしかしたらこの頃から、逆流が始まっていたのかなと振り返ってます。

    大きな病気かも知れないと検索魔になっていた当時、こちらのHPを見つけ、今までの症状と一致する項目が多く、疑って行動しようと勇気づけられました。
    本当にありがとうございました!
    また質問させていただくかも知れませんが、どうぞ宜しくお願いいたします。

      • 橋本 康志
      • 2021年 7月 18日

      「OJ」さん、コメントありがとうございます。

      逆流性食道炎に対しては胃薬の中でも胃酸を抑えるH2ブロッカー(アルタット®︎等)やプロトンポンプ阻害剤(PPI:ネキシウム®︎等)が有効なようです。
      もし他のお薬が出ているようであれば主治医の先生にご相談されると良いと思います。
      なかなか小児の逆流性食道炎は医師の間でも認識されていないため、苦労されている患者さん・患者さんのご家族の方も多いようです。

      私もまだまだ手探りで息子の治療をしているため、ご質問にお答えできるとは限りませんが、質問してみてください。
      コメントありがとうございました。
      早く良くなると良いですね。

    • OJ
    • 2021年 7月 15日

    初めまして。
    今回、娘(5歳)が御子息と似たような症状があり、色々検索をしている時にこちらのブログを見つけました。横になると咳が出て吐き気があり、心配な日々を過ごしていました。
    精密検査の結果、逆流性食道炎の疑いでネキシウムの処方を受け、服用を始めています。

    正直、こどもなのに逆流性食道炎!?と驚きを隠せずに今に至ります。
    ただ、よく食後に横になったり、夜にたくさん食べていたので、それも原因だったのかなと親ながらに猛省しているところです。

    話は逸れましたが、質問があります。
    ・お子様に逆流性食道炎の症状が出た際、食事制限等をされましたか?(逆流性食道炎に良いとされる食材をメインにされる等)
    ・おやつの際はアイスやチョコ等食べさせてましたか?
    ・お肉はむね肉中心でしたか?

    どこまでストイックに対応していくべきか戸惑っているため、お答えいただけたら幸いです。

      • 橋本 康志
      • 2021年 7月 15日

      「OJ」さん、コメントありがとうございます。

      小児の逆流性食道炎、原因はわからないですね。
      食後横になることは発症を誘発するかもしれませんが、原因ではないのでご安心ください。
      我が家では何らかのプレッシャーがかかると発症するのかな?と考えていますが、正直原因・きっかけはよくわかりません。

      質問に関してですが、うちの息子や娘の場合食事制限は全くしていません。
      「逆流性食道炎」に良い(と言われている)食事が本当に逆流性食道炎に良いかどうか、(検証されているかわからないため)信じていないというのが正直な感想です。逆流性食道炎は食道に逆流した酸性の胃液が問題を起こすのですが、胃液が食道に逆流しにくくなるような食事や胃液の酸性度が下がる(pHが上がる)ような食事が私には思いつきません。今後検討してみますが、食事で改善をさせるというのは難しいのではないかと私は考えています。
      おやつは子供の食べたいものを食べさせていました。我が家の持論ですが、お菓子と食事は別腹なのでお菓子は食べてもご飯は食べないということはありません。そもそもお菓子は食べられても食事が食べられないこと自体が逆流性食道炎の可能性があるのではないかと私は考えています。逆流性食道炎のない健康な状態であれば、お菓子を食べていてもある程度(1時間程度)時間が経てば食事ができるようです。場合によっては少量お菓子を食べた後の方が余計お腹が空いて食事をしっかり食べることができることもあるようです。(おそらく血糖値の兼ね合いです。)私の経験上も少量食べたら余計お腹がすくという不思議なことが起こるからです。

      お肉は別に胸肉に特定していません。何でも子供の食べたいものを食べさせています。何肉が良いか考えたこともありません。
      ただ今思い返してみると胸肉で唐揚げをした際に、意外に胸肉の唐揚げを美味しい美味しいといって食べてくれたことを思い出しました。もしかしたら逆流性食道炎の状態でも胸肉は食べやすいのかもしれません。実際に試してみるしかないと私は思います。
      ハンバーグやとりもも肉の唐揚げを好んで食べています。あと息子の主食はオムレツですね。卵を1日に4〜6個食べています。実は炭水化物を大量に食べると湿疹が酷くなるため、タンパク質を中心にするように本人に説明してタンパク質を多く食べるように促しています。
      実際には食べてくれさえすれば何んでも良いと考えています。子供の食事はついつい同じようになることが多いのですが、極力色々なものを食べるように促しています。気分転換に外食なども有効なようです。

      ストイックにする必要は全くないと私は考えています。
      体重が増えれば、食べるものは何でも良いと思っています。
      私の患者さんに薬を飲むことは提案しますが、食べる食材が話題になったこともありません。
      私の息子以外の患者さんは2・3週間のプロトンポンプ阻害剤(ネキシウム®︎等のお薬)内服で皆さんいつも通り食事を摂ることができるようになっています。追跡調査(知り合いのご家族や別件での受診等)ができた方は、再発せずに元気に食べることができています。

      食べられるようになりさえすれば、食べるものは何を食べられても良いのではないでしょうか?
      参考にならないかもしれませんが、私の考えは上記のような内容です。
      もし多少でも参考になりましたら幸いです。

      コメントありがとうございました。
      1日も早くよくなることを祈っています。

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