呉市医師会で行われた新型コロナウイルスワクチンの接種見学会に行ってきました。医師会が企画してくださったもので、わからないことが多いだろうということで呉市医師会病院のスタッフへの接種を公開してもらったものです。
残念ながら写真撮影の許可は出ませんでしたので接種会場の写真はありませんが呉市医師会館で行われました。(ブロガーとしては新型コロナウイルスのワクチンの写真を撮りたかったですが・・・)
新型コロナウイルスワクチンに関する注意点などを教えていただきました。
万が一のことを考えて通常の注射器ではなくロック付きの注射器で生理食塩水を注入するということをお伺いしました。確かにロックがないと圧をかけた際に噴き出してしまうことがあるので理にかなった注意点だと思います。
勉強になったのは、筋肉注射の仕方です。私が学んだ知識では筋肉注射の際血液の逆流がないことを確認してから薬剤を注入することになっていましたが、逆流は確認しない方が良いということでした。というのも逆流を確認するために陰圧をかけると組織が損傷するため、痛みが激しくなることがあるという話でした。逆流を確認しないことが違和感がありましたが、筋肉内には血管の走行がほとんどないため逆流を確認する必要がないということのようです。勉強になりました。
逆流を確認していない映像を見て違和感がありましたが、逆流を確認しないことがスタンダードのようです。
筋肉注射をする際に接種部位をつまんでしまいそうになりますが、つままないように教えてもらいました。つまむことで皮下注射になってしまうからだそうです。確かにそうかもしれません。勉強になりました。
もう一つ勉強になったのは、ワクチン接種後痛みを感じる方が約半数におられたをお伺いできたことです。お話をお伺いした先生は腕が上がりにくくなったということでカロナール®️500mgを飲まれたそうです。呉市医師会病院では全員にカロナール®️500mg4錠を頓服でお渡しされているそうです。インフルエンザのワクチンよりは腕の痛みという副反応は強そうです。
当たり前ですが見学させていただいた時間内でアナフィラキシーショックはありませんでした。(確率からすれば極めて稀なのでアナフィラキシーショックに遭遇する機会はまずありませんが・・・、接種会場には万が一に備えて救急カートが一式準備されているそうです)
橋本クリニックで高齢者の新型コロナウイルスのワクチンを接種するかどうか今悩み中です。
インフルエンザワクチンは皮膚科の患者さんの比較的少ない冬場に接種するので問題がなかったのですが、新型コロナウイルスのワクチンはこのままいくと皮膚科の患者さんの多い夏場に接種することになりそうなので、スペースの問題で難しいかなとも思っています。
土日接種できると平日摂取できない患者さんのためにもなるかと思っていますが、ワクチン接種後最低15分できれば30分の経過観察を行う必要があるためスペースの確保が難しいかもしれません。
ワクチンの保存期限が冷蔵で5日間とされていますが、生理食塩水で溶解した場合は6時間で使用する必要があります。約半日で5〜6人分の接種を行う必要があるため開業医にとっては大変そうです。
お忙しい中新型コロナウイルスワクチンの接種見学会を企画してくださった呉市医師会・呉市医師会病院のスタッフの皆さんありがとうございました。大変勉強になりました。
新型コロナウイルスのワクチンが全国に行き渡り、1日も早く日常生活を取り戻せることを祈っています。
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