インフルエンザワクチンと睡眠の関係

先日日経サイエンス2016年1月号を読んでいると、35ページにワクチン接種後1週間の間1日平均6時間以上睡眠をとる人ととらない人との間で免疫のつきかたに7倍違いが出るという記事をみました。この記事ではB型肝炎ワクチン接種後の抗体量でワクチンの効果を判定していました。

別のB型肝炎ワクチン接種した実験では平均睡眠時間が1時間増えるごとに抗体濃度が56%増加するとありました。

いずれもB型肝炎ワクチンでの実験でインフルエンザワクチンでの実験ではありませんが、同じような傾向があると推測できます。インフルエンザワクチンでも同じような傾向があると仮定すればインフルエンザワクチン接種後も1週間は平均6時間以上睡眠をとった方がお得だと思います。
逆に考えるとワクチンを接種しても1日平均6時間睡眠を確保出来ないと効果が余り期待できない可能性があるため、接種後1週間の間睡眠を多くとらないともったいないのではないかと考えます。

もしかしたらワクチンを接種してもインフルエンザに感染する人がいるのは、睡眠時間が少ない人に感染している可能性が考えられます。実際にこの話を患者さんにした際に、ワクチン接種したのにインフルエンザに罹患した方で睡眠不足だった方がおられました。
現時点私の持ちえた情報だけでは確かなことはいえませんが、少なくともワクチン接種後6時間の睡眠時間を確保して損はないと思います。

ちなみに同じページに11人の健康な若い男性を対象とした実験で、1晩の睡眠時間を4時間に制限し5日間続けたところ、被験者の血液からブドウ糖を排除する能力(インスリンというホルモンの働き)が40%低下したそうです。つまり睡眠不足で血糖値が一度上がると下がりにくく糖尿病になりやすい可能性が示唆されます。
別の研究では12人に同様の睡眠制限を2晩課したところ、グレリン(食欲を促進するホルモン)量が28%も急上昇し、レプチン(視床下部にある満腹中枢に作用して食欲を抑えるホルモン)は18%減少しました。睡眠不足で太る可能性が示唆されます。

睡眠は色々な意味で大切ですね。もし睡眠に興味あれば日経サイエンス2016年1月号の特集が「なぜ眠るのか ~睡眠パワーに迫る 体内時計が壊れると~」ですので、よかったら読んでみてください。

ご参考まで。

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