目力(次女、小学6年生)の3Kg体重減、に書いていますが、子供達が逆流性食道炎になりました。そのことをスタッフに話しているとスタッフのお子さんも食欲不振がありました。逆流性食道炎の可能性があると考えてネキシウム®︎を処方すると改善しました(参考:スタッフのお子さんも食欲不振…)。前回内服で良くなったまでは書いたのですが、実は再度食欲がなくなってしまいました。
症状(前回書いた内容のおさらいです)
- 吐き気が強くて朝食が全く食べられない
(恐らく夜横になって寝ているため、胃液が食道に逆流し食道炎が起こっているため違和感がある可能性が高いため、朝食を食べられない) - 昼食・夕食は少量だけ食べられる
(恐らく昼間は横にならないため、食道に炎症があっても空腹もあり何とか食べられる) - 吐き気があり腹痛の訴えはあるが、嘔吐はない
(恐らく食道に炎症が起こっているため腹痛や吐き気を感じてしまうが、嘔吐反射や胃の内圧が高まっているわけではないため嘔吐はしない) - お菓子は食べることができる
(恐らくお腹は空くため、少量で満足感が得られるお菓子は食べる。食事をすると胃液が多量に出ることで逆流が起こるため食事はしたくない) - 食後しんどいため横になれない
(恐らく食後横になると食べた物を消化するために分泌された胃液が食道に逆流するため、食道炎がひどくなるのを経験的にわかるようになるため横にならなくなる)
逆流性食道炎のセルフチェック
逆流性食道炎のセルフチェックをしてもらいました。
かなり疑わしい結果が出ました。再度ネキシウム®︎を飲んでもらうことにしました。
今回はしばらく継続してもらう方針です。
内服後1週間
内服開始後症状は速やかに改善しました。内服を継続してもらい1週間後にセルフチェックをしてもらいました。
セルフチェックの正常化とまではいきませんでしたが、かなり改善しています。
引き続き内服してもらうことにしました。少なくとも2週間、出来れば4週間飲んで頂くように提案しています。
小児の逆流性食道炎
発熱や嘔吐などの症状がなくて元気なのに、食欲がなく体重が減る、あるいは夜咳が出るなどあれば、こちらの逆流性食道炎のチェックシートでチェックしてみてください。逆流性食道炎の疑いがある場合には受診の際に印刷してお持ちいただくとスムーズに受診できると思います。
(医療機関向けはこちらです。)
小さいお子さんの場合、すぐにおなか一杯になるとか、横になると気持ち悪いなどの症状が逆流性食道炎を疑ってもよい症状かもしれません。元気(長男、4歳)の場合は横になると「オエってなる」というので気づきました。
元気な方でセルフチェックをしてみて逆流性食道炎の疑いがある場合、呉市近郊の方は橋本クリニックを受診していただければ対応させていただきます。発熱等の症状がある食欲不振の場合には小児科を受診するようにしてください。
他の地域の方で、セルフチェックで逆流性食道炎の疑いのある方は、逆流性食道炎の薬(ネキシウム®等PPI(プロトンポンプ阻害薬))を処方してもらえる小児科あるいは内科を探してみてください。
どうしても見つからない場合には総合病院の消化器内科か小児科に紹介してもらうのも一つの選択肢かもしれません。
先日私が健康診断で胃カメラを受けた(私の胃カメラの話は改めて書きたいと思います)際に消化器内科の先生に相談させて頂きました。うちの子供達やスタッフのお子さんは逆流性食道炎かどうかははっきりとわからないものの、胃液が何か悪さをしていることは確かだろうと教えて頂きました。確かに胃カメラはしていないので食道炎があるかどうかはわからないですね。消化器内科の先生のアドバイスのおかげで理解が深まりました。先生ありがとうございました。結果的にネキシウム®︎などのPPI(プロトンポンプ阻害薬)で改善しているので、正確な診断はともかく、このまま様子をみていきたいと思います。
小児の逆流性食道炎(胃食道逆流症:GERD)の一覧はこちらをごらんください。
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