私はいろいろ自分の体を使って実験していますが、面白いことに気づいたので書いてみたいと思います。
今回は尿量を量ってみるというものです。(尿量の場合はかるが量るという漢字を使うのを漢字変換する際に調べてみて改めて知りました)
尿量を量った経緯
尿量を量ろうと思ったきっかけは私の尿酸値が高いことでした。尿量を増やせば単純に尿酸値が下がらないかな?というものでした。尿酸は尿のpHによって溶け具合が違うので実はデジタルペーハー測定器を使ってpHを測定することが目的でした。その際尿量も意味があるだろうと思って調べることにしました。
量り方
量り方は単純です。プラスチックのコップに尿をとって量を量るだけです。
このコップは満タンにすると550mlほど入るのですが、事前に計量カップで300mlとか500mlを入れて目安を作っておきました。正確を期すなら計量カップであらかじめ量った量を入れて線をつけておいてもよいかもしれません。
面白い結果
人は誰でも膀胱に尿がたまれば排尿したくなります。つまりおしっこに行きたくなる感覚があればおしっこに行くのではないかと思います。結論を書くと、その尿意(おしっこに行きたい感覚)が膀胱内にたまった尿量によって決まるわけではなく、時間や環境によって異なるということです。
昼間は私の場合500ml程度尿がたまると尿意をもよおすようです。トイレに行きたいと思ってトイレにいくとだいたい500ml程度でした。少し我慢していったとしても600ml程度でした。
排尿の量から考えると私の膀胱の容量は500~600ml程度と考えるのが妥当だと思います。我慢したとしても700ml程度かなと思います。(極力我慢して排尿することは試してはいませんが・・・)
面白い結果はここからです。朝起きたときの尿量が1000ml前後で1000mlを超えることもあるのです。しかも尿意を大して感じていなくても1000mlは普通で、トイレ行きたいなと尿意を感じている場合は1100ml~1200mlのこともありました。
昼間は500ml膀胱にたまっただけで尿意を感じるのに、夜間は1000mlたまっていても尿意をあまり感じないということがわかりました。
時間帯によって尿意の感じ方に違いがある理由
時間帯によって、尿意の感じ方に違いがあることがわかりました。実際には時間帯なのか、体勢なのか、何の違いによって尿意を感じているのかはわかりませんが、少なくとも膀胱内の尿量によって尿意を感じているわけではなさそうです。
夜間は尿を濃縮するため、排尿回数が減るというのが教科書の知識として持ってはいましたが、どうやら濃縮だけではなく、尿意の感じ方も変えることで夜間の排尿を減らしているようです。
泌尿器科の同級生と夜間頻尿の話をしていた時に教えてもらったのは、夜間頻尿は濃縮力が低下するからおこることがあるということでしたが、もしかしたら夜間頻尿の方は濃縮できないだけではなく、夜間も昼間と同じ尿量で尿意を感じているのかもしれません。
もれそうなくらい強い尿意を感じたとしても、膀胱の容量は私の場合2倍はありそうなので、もれることはなさそうです。
タイトルの時間帯によって尿意の感じ方に違いがある理由は二つあると考えられます。
一つは尿意の感じ方を夜間は感じにくくすることで、よく眠れるようにすること。
もう一つは体勢です。夜間寝ているときは体が横になっているため、膀胱に内蔵の重さがかからないため膀胱内の圧力がかかりにくいため尿意の感じ方が鈍くなる可能性です。膀胱の内容量で尿意を感じるのではなく、膀胱の内圧で尿意を感じているのではないかという考え方です。(ただし体勢の問題であれば、起き上がった時点で尿意を感じるようになるはずですが、実際には起き上がったからといってすぐに尿意を感じることはないため、やや否定的です)
科学研究の提案
昨年から必ずではなくなりましたが、小学生は科学研究をすることになっています。
そこで科学研究の提案です。おしっこの量を量ることで、もしかしたら何かわかるかもしれません。私の場合は起き上がってもすぐに尿意を感じることはありませんが、人によっては立ちあがると尿意を感じるようになるかもしれません。
科学研究の際には尿意をVAS(visual analog scale)を使って数値化するとよいと思います。本来VASは痛みという主観的な感覚を、数値化するものですが、これを尿意に応用して研究してみてはいかがでしょうか?
私には思いつかないような発想から、面白いことが発見されることを祈っています。
今回私は尿量を量ってみることから、昼間と夜間の尿意の感じ方の違い(少なくとも同じ尿意だとしても尿量が異なる)がありそうなことがわかりました。
尿量に限らず当たり前だと思っていることでも試しに測定してみると面白いことがわかるかもしれません。よかったら試してみてください。
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