知人からSOSのLINEが入りました。というのもWindowsパソコンを使っていると「Windows-Defender-セキュリティ警告」なるものが出て操作ができないそうです。内容は下の写真の通りです。

「お使いのコンピュータは、それがトロイの木馬のスパイウェアに感染していること　以下のデータが侵害されました。」
・メール資格情報
・銀行パスワード
・Facebookログイン

です。
冷静にみると日本語がおかしいですね・・・。

「Windowsファイアウォール」
Trojan_Spyware_Alert-エラーコード：#0x2680d3(xd03)
アクセスはこのパソコンのブロックセキュリティ上の理由
Windowsサポートに連絡する：(050)5809-….

Windowsのマークの入った警告が出るので正規の警告のように錯覚してしまいます。
ただ冷静に考えればこんな警告せずに何とかしろよ！とWindowsさんにツッコミを入れたくなります。
本来ならこのようなスパイウェアに感染していること自体が問題（Windowsにとって恥ずべき状態）なので、Windowsがわざわざ表示することはないと思います。

ただこの情報だけだと本当かどうかわからないためこの連絡先が正しいものかネットで検索してみます。
電話帳ナビで検索してみると詐欺電話かどうかの判別をある程度することができます。
検索した時にはまだ情報が何もありませんでしたが、今日アクセスが急増していました。かなり怪しいですね。少なくともWindowsで登録された電話番号ではなさそうです。（正規の業者なら当然名前が出るそうです）
今電話帳ナビで見てみるとこの電話番号はウイルス対策ソフトの勧誘だそうです。（もしかしたらウイルス対策ソフトの勧誘・販売だけでなく、ウイルス対策ソフトの代金の支払いとしてクレジットカード番号を聞き出して、悪用しようとしているいるかもしれません）あるいは電話サポート詐欺なるものかもしれません。注意しましょう

Windowsサポート

次に確認したのはWindowsサポートの電話番号が本当にこの番号かどうかです。
Windowsサポートのページを確認してみると「マイクロソフトのサポートを装った詐欺にご注意ください」のまさにこのことを表しているページがありました。
そこで決定的な文章を認めました。

・マイクロソフトのエラーメッセージと警告メッセージに、電話番号が記載されることはありません。

https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/01/29/210129-information/

電話番号が掲載されている時点で公式のWindowsの警告ではないことがわかりました。

対策も書いてありました。タスクマネージャーで問題のアプリを終了させればよいようです。知人も電話口で操作するとすぐに画面は消えました。
EDGEなどのブラウザ（インターネットなどを見るアプリ）のポップアップを使った騙し手口のようです。

本画面が表示されたお客様は、「Ctrl」「Alt」「Del」の 3 つのキーを同時に押して「タスクマネージャー」を起動し、ブラウザーソフトを選択し、「タスクを終了」してください。偽警告画面を閉じることができます。

https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/01/29/210129-information/

このように困ったことが起きた時の対処法です。
まずは慌てないことです。そしてインターネットで同じように困った人がいないかを確認してみましょう。恐らく情報があるのではないかと思います。これまで似たような状態で困ったことがあり、対処法まで書いてあればそれで解決です。
念のため2つ3つと検索方法を変えて確認するとより安心です。
私の場合は「電話番号」と今回のキーワード「Windowsサポート」での検索です。
どちらの検索でも答えに辿り着くことができましたが、それらの検索でたどり着けない場合には、エラーコード「#0x2680d3(xd03)」の検索でも何か情報が得られるのではないかと思います。（実際にこの検索をすると「<解決>マイクロソフトセキュリティアラーム偽警告の消し方2つと対策」というサイトにたどり着けました）
色々と検索にかけていくと正解に辿り着くことができそうです。

困ったことが起きた時の対処法

困ったことが起きた時には困った内容でキーワードをいくつかピックアップして検索してみてください。多分「詐欺」から絶対「詐欺」と確信を持つことができます。
今回は電話番号が記載されることはありませんという一文で「詐欺」を確信しました。