久しぶりの皮膚科ネタです。
10年程前までは行っていた金属アレルギーのパッチテストですが、希望者が少ないため試薬の期限が切れてしまった時点で中止していました。希望者が少なかったのは私から積極的に提案しなかったこともありますが、ホームページにのせていなかったこともあると思います。ごく稀に希望者が来られた場合には総合病院に紹介していました。
そんな中少し前から金属アレルギーのパッチテストを再開したいと考えていました。というのも色々な食事指導をしても治らない患者さんがおられるのですが、もしかしたら金属アレルギーかもしれないと疑うようになったからです。ちょうど今回開院当初(正確には労災時代)から通ってくださっている患者さんが金属アレルギーのパッチテストを希望されたため、試薬を取り寄せて再開することにしました。今回は呉市内の当院で金属アレルギーのパッチテストを行えることを宣伝するためにも、ホームページに詳しく掲載したいと思います。(ホームページの製作はもう少しお待ちください)
皮膚科領域の金属アレルギーは金属の成分が主に汗に溶け出してイオン化し、皮膚に反応してアレルギー反応を起こすものです。指輪やネックレスの装着部位、ジーパンのバックルなど金属に触れる部位に一致して炎症を起こします。夏によく見られるのは汗に金属が溶けてイオン化して金属アレルギーを起こすからです。冬は汗が少なく、イオン化させるための水分がないため冬には症状が出にくい特徴があります。
他には歯科の金属に反応する場合もありますし、食べ物に含まれている金属に反応する場合もあるようです。金属に対するアレルギー反応を調べる方法として金属アレルギーのパッチテストがあります。
金属アレルギーのパッチテスト
金属の成分を皮膚に貼り付けて48時間後(2日目)、72時間後(3日目)に判定します。そのため検査当日と2日目、3日目の3日間御来院頂く必要があります。基本的に検査日を火曜日の午前中とし、再診を木曜日、金曜日とさせて頂きます。
防水のシートで保護しますので入浴は可能ですが、汗をかくと試薬が漏れ出してしまうため湯船に浸かるのは避けて、シャワーにしてもらうようにします。
不慣れなスタッフが番号を書いたため数字が横を向いています。16種類の金属と、コントロールである白色ワセリンを加えた17種類で検査を行います。
金属アレルギーのパッチテストについては後日ホームページを作る予定です。金属アレルギーの検査をご希望の場合には、お電話でご予約ください。他の曜日でも対応可能な曜日もありますが、当日、二日目、三日目の再診が必要ですので、どうしても限られてしまいます。当院の診察日、診察時間をご確認の上ご相談ください。
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