今年のインフルエンザワクチンの見通しなどは「今年のインフルエンザワクチン事情」に書きましたが、一言でいえば不足しそうな見込みです。その状況を裏付けることがわかってきましたので改めて掲載したいと思います。
今年こそインフルエンザワクチンの接種を
マスク着用や手洗い、人に会わない生活習慣などのおかげで今年はインフルエンザ自体は流行りそうにありませんが、インフルエンザワクチン自体は接種する方がよさそうです。というのも「新型コロナ時代のインフルエンザワクチンの意味」に書きましたが、今年はインフルエンザによる発熱を避けるためにワクチンを接種するという意味と、新型コロナの感染確率を下げ重症化を抑える可能性があるという意味です。私は今年こインフルエザワクチンを接種する方がよいと考えています。
詳しくは「新型コロナ時代のインフルエンザワクチンの意味」をご覧ください。
初めてインフルエンザワクチンを接種する人が多い
◆職場での推奨
今年の特徴はインフルエンザワクチンを初めて受ける方が多いことです。初めて接種する方にお話をお伺いすると、会社から少なくとも今年は発熱する疾患を少しでも避けるためにワクチンを接種するように指示されたという方が多いです。中には自分自身で考えて接種しようとされる方もおられますが、初めて接種される方の多くが職場で推奨されているようです。
◆公費負担の拡大
残念ながら呉市は定期接種の65才以上の方だけが公費負担の対象ですが、熊野町や坂町では公費負担の対象が高校3年生相当の年齢まで拡大されています。
通常より費用が抑えられることからワクチン接種を希望される方が増えることが予想されます。
・熊野町:生後6か月~高校3年生に相当する年齢まで、妊婦さん
助成費用:2000円
熊野町内の指定医療機関であれば申請することなく差額を支払うだけでよいようです。
(詳しくはこちらをご覧ください)
当院で接種された場合も公費負担の対象となるようですが、後日ご自分で申請していただく必要があります。
・坂町:生後6か月~高校3年生に相当する年齢まで、妊婦さん
助成費用:全額(自己負担はないようです)
坂町内の指定医療機関であれば申請することなく坂町から郵送される予防接種券を指定医療機関に提出するだけで接種できるようです。
(詳しくはこちらをご覧ください)
当院で接種された場合も公費負担の対象となるようですが、後日ご自分で申請していただく必要があります。
当院のインフルエンザワクチン接種
今年の当院のインフルエンザワクチンの接種は昨年よりも増えています。昨年の約2倍のご予約をいただいています。
10月26日までは厚生労働省のお願いもあったため10月26日までは遠慮されていた方もおられたと思いますが、10月26日からは全年齢が対象となります。
寒くなることもあり11月は更にインフルエンザワクチンの接種を希望される方は増えると思います。(例年は寒くなるとインフルエンザワクチンの接種を希望される患者さんが急増します)
早めにご予約を
今年は上記理由によりインフルエンザワクチン接種を希望される患者さんが全体的に増えることが予想されます。
現在はインフルエンザワクチンの量はありますが、11月下旬から12月になると不足する可能性が予測されます。
病院によっては早い段階でインフルエンザワクチンの確保ができず接種を終了するところも出てくると思います。(実際にかかりつけ小児科で予約を受けてもらえなかったため当院に来られたお子さんがおられました)
インフルエンザワクチンの接種を希望される場合には、できるだけ早めのご予約をお勧めいたします。
当院でのインフルエンザワクチンの接種は完全予約制とさせていただいています。費用の詳細やご予約はこちらをご覧ください。
2020/11/18 12:13追記)ワクチンの在庫分のご予約を頂いたためインフルエンザワクチンの予約を中断しました。
月末には予約を再開する見込みですが、予約再開後すぐに予約がいっぱいになる可能性があります。
ホームページの掲載に先駆けて予約システムでご登録いただいたメールアドレスにメール配信を行いますのでご登録をお願いいたします。
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