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痛くない尋常性疣贅(いぼ)の治療

イボ(尋常性疣贅)とは?

イボ(尋常性疣贅)とはパピローマウイルスというウイルス感染によって生じる良性腫瘍のことです(参考:尋常性疣贅の治療)。
(日本皮膚科学会の「いぼ(ウイルス性疣贅)にはどんな種類がありますか?」)

一般的な治療は液体窒素による冷凍凝固です。液体窒素による冷凍凝固という治療は痛いのが特徴です。早いと1・2回冷凍凝固をするだけで取れてしまうこともありますが、何度も何度も冷凍凝固しなければ治らないこともあります。痛みの目安として小学生は泣かずに出来ることが多いのですが、幼稚園以下の未就学児では泣いてしまうことが多いです。

当院では小学生以上は積極的に液体窒素による冷凍凝固を提案しますが、未就学児では液体窒素による冷凍凝固以外の選択肢を提案することが多いです。その方法の一つがナスビです。

ナスビによる治療!?

ナスビとは茄子とも書く野菜のナスビのことです。
私も学会報告で初めて聞いた際には突拍子もない話で驚きましたが、言い伝えでナスビのヘタをイボに擦り付けると治るといわれていたそうです。その言い伝えを実証された学会報告をみて患者さんにお伝えするようにしはじめました。
特に最近の研究ではナスビのヘタに近い部分に有効成分があるそうです。
出来ればナスビのヘタに近いところを輪切りにしてイボに貼り付けてみてください。夜だけでもよいと思います。
改善しない場合にはすりおろしてペースト状になったナスビを患部に貼り付けるのもよく効きます。

実際の治癒例

初診が5/15で治ったのが6/25なので1か月と10日で消失しました。液体窒素による冷凍凝固は行っていません。
学会報告は1か月半程度だったので順調にいくと1か月半程度で治るようです。
これまでの経験上、場合によってはナスビで治療しても2か月以上かかる場合もあるようです。


別の方です。
初診が7/12でナスビで治療をして2枚目の写真が2週間後の7/26でかなり小さくなっています。3枚目が治療開始4週間後8/9でイボは消失しています。

手の指のイボはナスビで治りやすい傾向があるようです。ナスビのヘタを貼り付けずに、毎日ヘタを擦り付けるだけでも治るかもしれません。
(言い伝え、民間伝承では「ナスビのヘタを擦り付けるとイボは治る」と言われているそうです)

橋本クリニックでは小学生以上の患者さんの場合、液体窒素での冷凍凝固に加えてナスビの貼り付けを提案しています。統計はとってはいませんが、ナスビを試していただける方は治りやすい傾向があると思います。他院でイボの治療をしても治らなくて困っている方は試してみられても良いと思います。

良かったらお試しください。

改善しない場合には食事指導を行うことで改善することもあります。(残念ながらナスビでは治らないといわれる方もおられます)
ナスビでイボ(尋常性疣贅)が改善しない場合には橋本クリニックを受診してみてください。

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