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sun burn(いわゆる日焼け)
病態
sun burnを直訳すれば太陽によるヤケドですが、いわゆる日焼けのことです。
長時間日光に照らされることで皮膚に赤身を生じる病態です。
UVBという紫外線により細胞がダメージを受けると炎症反応が引き起こされ、毛細血管が拡張することで赤くなります。
炎症が激しいと水疱を生じることもあり、通常のヤケドと変わりない症状を呈することもあります。
水疱を生じた場合には通常のヤケドに準じた治療を行います。
治療法
病態は上記のように紫外線による細胞障害・炎症反応なので、治療法は炎症反応を抑えることです
ステロイドの外用を行います。軟膏・クリームの場合塗る際に抵抗があって痛みを生じるため、当院ではアンテベートローション®を使用します。ステロイドのローションの種類によってはアルコールを含んでいるものがあるため、しみてしまう場合がありますので注意が必要です。
皮膚科の受診が難しい場合ステロイドが手元にあれば、ステロイドを外用することで症状の改善が期待できます。手元にない場合薬局でステロイドの入った虫刺されのお薬を外用するのも選択肢の一つです。少しでも早く薬を塗るほうが症状が軽くてすみますので参考になさってください。
軟膏・クリームを幹部に塗る場合、ラップに薬を伸ばしてから幹部に貼り付けると直接塗る場合と比較して痛みも少ないのでお勧めです。ラップで保護すると刺激がなくなるためか痛みが速やかに改善されたということもお伺いします。
痛みの対処法
痛みが激しい場合には鎮痛剤(セレコックス®・ロキソニン®など)の処方を行います。
薬がない場合、濡れたタオルなどで患部を冷やすようにされるとよいと思います。痛みが改善しないようであれば氷水にタオルを浸してから幹部を冷やすとよいと思います。
予防法
sun burnの予防法は日焼けをしないこと、日に当たらないことです。特に長時間外で過ごされることは避ける方がお勧めです。
特に日頃日焼けしていない白い肌のまま一度に日焼けしてしまうと特に激しく赤くなります。徐々に日焼けして肌を黒くしていくことがお勧めです。
どうしても日に当たる場合には日焼け止めクリームを塗ってから外に出るようにしましょう。長時間外で過ごす場合には日焼け止めを途中で塗りなおすことがお勧めです。何故なら汗で流れてしまうからです。