伝染性軟属腫(水いぼ) |
伝染性軟属腫(水いぼ)とはウイルスによる感染症です。尋常性疣贅とはウイルスのタイプが異なります。 そのため人に移してしまうことや、自分の体の中で感染することに数が増えることがあります。 尋常性疣贅は大人になっても治るとは限りませんが、伝染性軟属腫は数ヶ月から数年経過観察すると痕を残さず治癒するといわれています。 以前は伝染性軟属腫があると、人にうつす恐れがあるためプールには入ることを断られることがありました。そのため当院でも数年前まではやむを得ず摘除を行っておりました。 平成25年5月に日本臨床皮膚科医会、日本小児皮膚科学会が『皮膚の学校感染症について』という統一見解を発表しました。この統一見解によるとタオル・浮き輪・ビート板などを共有しない限り、うつることはないので禁止する必要はないという内容です。 他のお子さんへの感染予防の配慮(水いぼ部分をテープで被覆する、あるいはラッシュガードなどで保護するなど)は必要だと思いますが、今後は水いぼでプールを禁止されることはないと考えられます。当院では水いぼ(伝染性軟属腫)の摘除は行わず、下記の食事指導を行い経過観察する方針といたします。 |
食事指導始めました |
当院では、通常1~2年かかる水いぼの治癒までの期間を、食事の仕方を変えてもらうことにより、短縮することが出来るようになりました。特に水いぼが増えて困っておられる場合、食事の仕方を変えることにより水いぼが増えなくなることが期待できます。 |