伝染性膿痂疹(飛び火・とびひ)とは細菌感染により引き起こされる疾患です。
原因菌は主にS.aureusu(Staphylococcus aureus:黄色ブドウ球菌)によるものとS.pyogenes(Streptococcus pyogenes:化膿レンサ球菌(かのうレンサきゅうきん))によるものがあります。S.aureusu(Staphylococcus aureus:黄色ブドウ球菌)によるものは水疱を生じることが多く、破れてびらん(傷)になることがあります。S.pyogenes(Streptococcus pyogenes:化膿レンサ球菌(かのうレンサきゅうきん))によるものは痂疲・瘡蓋状になることが多いのが特徴です。
ぐじゅぐじゅして治りにくい皮疹やカサブタ(痂疲)になって治りにくい皮疹がある場合には、できるだけ早くお近くの皮膚科を受診してください。
この疾患は触れた場所に感染し同様の皮疹を生じます。
飛んだ先で感染するので『飛び火』の俗称があるようです。
治療としては抗生物質内服あるいは外用を行います。ごく軽度であれば外用だけで治る可能性もありますが、広がっている場合やなかなか治りにくい場合には抗生物質を内服した方が早く治ると思います。
お子さんに治りにくい傷やかさぶたがある場合には早めに皮膚科を受診してみてください。
どうしても皮膚科の受診が難しい場合、抗生物質配合軟膏(薬局で買える市販薬テラマイシン軟膏a®、ドルマイシン軟膏®等)の外用をしてみてください。悪化するようなら無理をしてでも皮膚科を受診されることをお勧めいたします。