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尋常性疣贅(いぼ)について
いぼには何種類かありますが、主ないぼは尋常性疣贅といういぼです。
これはパピローマウイルスというウイルスの感染によって起こります。感染当初は他人から感染して発症しますが、自分自身で感染を繰り返すことがあるため、どんどん数が増えていく場合があります。うつりやすい体質・うつりにくい体質があるようで、二つ三つイボがある人はうつりやすい体質の可能性が高く、積極的に治療をしないと更に数が増える傾向にあるようです。(場合によっては治療しても増えるのですが・・・。)
興味深いのは私と次女にはいぼがうつりますが、一緒に生活している家内や長女、長男にはうつりにくいようです。次女は何度もいぼを発症していますが、家内や長女、長男は一度もいぼになったことがありません。遺伝的にうつりやすい体質の方と遺伝的にうつりにくい体質の方がいるようです。
尋常性疣贅(イボ)とは?
下記の写真は治療中のため典型例ではありませんが、手掌や足底に過角化性病変を形成します。
通常は表面がガサガサしているのが特徴です。
治療
冷凍凝固
一般的には液体窒素による冷凍凝固です。液体窒素を綿棒にしみ込ませて、患部に押し付ける治療を行います。1~2週間ごとの通院が必要です。
通常何回か行う必要があります。
綿棒に液体窒素をしみこませ、患部に押し付けます。
凍らせて解かしてを何度か繰り返します。
少し痛いのが特徴です。
注射とも違う独特の痛みがあります。未就学児では泣いてしまうことが多いため、ご家族に他の治療法を提案し相談するようにしています。
小学生以上では通常冷凍凝固を行っております。
その他の治療
漢方薬の内服で保険適応のあるものがあります。ある程度の有効らしいですが、著効する確率は低いので、液体窒素との組み合わせで治療を行います。
当院では主に希望された方に処方しております。
小さなお子様で、痛くない治療をご希望の場合、治癒までに大変時間がかかりますが漢方薬の内服、サリチル酸製剤の貼付・尿素軟膏の外用などの治療をすることもあります。
最近では痛くない治療として主に幼稚園・保育園以下のお子さんを中心に野菜のナスビによる治療や、特殊なテープによる治療を提案しています。
小学生以上の方にも冷凍凝固と併用するように提案することもあります。特に冷凍凝固だけでは治りにくい足底の疣贅の方に提案しています。
ご興味があれば橋本クリニックを受診してみてください。