単純疱疹とは、単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virs:HSV)の感染により引き起こされる感染症で、口周囲に発症する口唇ヘルペスと陰部を中心に発症する性器ヘルペスに大別されます。

この単純疱疹のウイルスの特徴は、一度感染すると神経節に潜伏し、免疫力が低下した際に発症します。
そのため、一度発症すると時間をおいて何度も発症することになります。

病気の本質はウイルス感染ですが、発症には免疫が関与するため、発熱・日光への暴露・ストレスなどが誘因となることがあります。これらの誘因を避けて、規則正しい生活することが大切です。
ウイルスの増殖を免疫で抑えているため、免疫機能が低下することで発症するようです。
患者さんとお話ししていてわかったことは、寝不足や仕事が忙しいなどが重なると発症する傾向が強いようです。ヘルペスを繰り返す場合、ストレスのコントロールは難しいとは思いますが、睡眠時間だけは確保される方がよさそうです。
その他特定の食事の仕方を変更してもらうことで、毎月発症していたヘルペスがぴたっととまり、半年後に特定の食事の仕方をされて再発された方がおられました。どうやら寝不足など生活習慣だけでなく、食生活もかかわる免疫機能があるようです。

明らかな皮膚病変がみられる1~2日前に局所の違和感や熱感、掻痒感などの前兆を認めます。その後水疱を生じます。

治療

治療は抗ウイルス薬の内服、外用を行います。
内服には主に3種類あり、妊婦さんや授乳婦さんも飲むことのできるお薬もありますので、お気軽にご相談ください。
最近では繰り返すヘルペスに対して1回分ではありますが予防投与が認められるお薬も登場しました。

予防投与について

Patient Initiated Therapy(PIT):あらかじめ処方された薬剤を初期症状に基づき患者判断で服用開始する治療方法で、初期症状出現後6時間以内に内服を開始するという飲み方です。その後12時間(6~18時間に内服)で2回目を飲むことで治療が終了します。
発症のタイミングが自覚できるという条件が付きますが、予防的に投与できる点で画期的な治療法です。

予防投与を行うための条件があります

  • 単純疱疹(口唇ヘルペス又は性器ヘルペス)の同じ病型の再発を繰り返す。
  • 同じ病型の再発頻度が年間3回以上ある
  • ご自分で再発の初期症状(患部の違和感、灼熱感、そう痒等)を正確に判断できる。
  • 発症6時間以内に内服が開始できること。

これらを条件を満たす必要があるため、基本的には初診では予防投与は行えません。
通常はヘルペスを発症されている状態で受診されるため6時間はこえてしまっているからです。
発症頻度で2回目以後に相談するようにしましょう。

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